No Swing, No Gain.
我々は、バットを振る人たちを評価します。ルール(法律)とスポーツマンシップ(仲間を裏切らないなどの倫理観)を守る限り、三振しても全く問題はありません。我々は、全スタッフにホームランを期待しています。ボール球の見極めは大切ですが、ど真ん中に来たボールにさえ手が出ないのであれば、バッターボックスに立つ資格はありません。バットを振らない限り絶対に点は入らないのですから。
長期目標
我々は、2040年までにEBITDAで2億米ドルの企業を目指します(日本円ではなく米ドル換算ですよ)。間違ってはいけないのは、目標とすべきはEBITDAということです。売上額でも従業員数でも時価総額でもありません。なぜなら、企業が存続する唯一の理由は利益を出すことだからです。利益は企業が生み出した付加価値に対して顧客が支払った対価です。言い換えるならば、我々は2040年までに、我々の顧客に2億米ドルの付加価値を提供しなければいけないということです。
戦略
戦略は厳選された戦術のパッケージのことです。長期目標を達成するために、我々は以下の戦術を適切なタイミングで実施します。
・ 多角化
健全な多角化は分散投資にともなう、健全性をもたらします。1つの大きな事業ではなく、10個の中くらいの事業を所有する方が良いと考えます。ただし無意味な、多角化のための多角化は行いません。
・ 非上場
我々は上場を目指しません。上場企業は短期目標に左右され、事業規模を拡大することを宿命づけられています。これは、全くの愚行です。企業は最大ではなく最適を目指すべきですし、企業が存続する唯一の目的は規模の拡大ではなく利益の創出だからです。
・ 分権化
我々は事業部門ごとに極端といってもいいほどの分権化を行います。事業運営は経営陣より現場のほうが精通しているはずだからです。緊急時を除いて、経営陣は予算と人員配置以外の事業運営のいっさいについて干渉しません。監督は選手の補強や練習環境の整備は行いますが、バッターボックスに立った選手に対して細かなサインは出しません。各自フルスイングしてください。
・ 柔軟性
我々は1つのやり方に固執しません。長期的に生き残るためには環境の変化に適応することが必要です。進化の法則を思い出してください。自然界の法則は「弱肉強食」ではなく「適者生存」です。
・ 透明性
我々の事業は限りなく透明なものを目指します。情報がオープンであれば、すべてのスタッフがそれにアクセスすることができます。そうすれば、自分たちが置かれた現状を認識することができるでしょう。
・ 堅牢性
我々は健全な批判を大歓迎します。オープンな情報に対して、全員が活発に議論を行えば集合知を利用することができます。そうして得られた文殊の知恵は、フルスイングを堅牢なものにしてくれるでしょう。
変わり者よ来たれ
少なくとも創業者の2人(藤戸、坂口)は変人です。むしろ、変人といわれることに喜びを見出しているところすらあります。そして、経営幹部も変人が多いです。類は友を呼ぶのでしょう。株式会社フルスイングにお役所仕事が似合うような人材は皆無です。
世界を変えてきたのは、おおよそ変わり者といわれた人たちでした。我々は凡庸な人間を必要とはしていません。頭のねじが2-3本ぐらいぶっ飛んでいるぐらいでちょうどいいです。それは、他人よりとりわけ不得意な分野があるということです。全く問題ありません。それよりも、他人には絶対負けないことがある。そのことの方が大事です。凡庸な人間は、何もできません。変わり者は、凡庸な人間よりも何もできません。しかし、ある特定の分野では天才です。
あなたは変わり者といわれたことがありますか。OK、それなら我々の仲間になる資格があります。ねじがぶっ飛んだ奴らしかいませんが、問題ありませんか。OK、あなたも十分ねじがぶっ飛んでいるようです。ホームランのためなら、三振上等という気合いがありますか。OK、じゃあバットを持って。ほら、目の前にバッターボックスがあります。あとは、何をすればいいかわかりますよね。
そう、フルスイングです。